2002-01-01から1年間の記事一覧

はしる はしる はたらくくるま

■本日のバイト派遣先とその予定(電話口にて) 集合場所:川口 勤務時間:18-22 仕事内容:検品。比較的楽な仕事です。 何か一言:終電までに帰れるよう手配しておきます。■だがしかし川口を発車したバスは走る走る。止まらない。皆目見当のつかないところで…

ブラックバード

「ゆ、湯葉マック下さい」 「は?」 「松井山手って京都ですよね、でしたら」 「ええ、確かにそうですがそのようなメニューは」 「…それじゃビッグマックと…あ、やっぱやめてハンバーガー二つとミルク」 「ご一緒にポテトはいかがですか?」 「いえ」 かつが…

篠山紀信写真展「Tokyo Addict」

派手できれいでおかしなものが被写体。ドコモビル、109の店員などいかにもトウキョウといったものだけではなく、工事現場や街頭演説など意外なものもある。一枚二メートル以上に大写しになった写真のビビッドな色彩が見る者を襲う。そこから感じる混沌とした…

10万ドルの夜景

よう新入り。お前も災難だな。こんな所に来るなんて。 おう、よろしく。そうかしこまんなよ。 独身か。故郷に女は?そうか。その方が幸せかもな。 封筒だろ?ああ、俺んとこにも来た。あれはな、年金や公共料金を止めてる奴の所に優先的に届くらしいぜ。うち…

[感想]カフェ・イン・水戸 水戸芸術館に行ってきた。 金融機関が多いこぢんまりとした街で(八王子に近いかも)駅からどこに行くにも登り坂。 イチハラヒロコの言葉が垂れ幕になってデパートの壁面に掛かっている。「もうなかなおりしよう。」 「この愛でい…

春子ブックセンター

大人計画の本公演ではじめて宮藤官九郎が脚本・演出を担当した戯曲。場末のストリップ小屋を舞台に、一世を風靡したコントグループが再結成するまでの道のりを、というのが筋。ネタ合わせやコントのシーンが多くを占めるために派手な音響も場面転換もなく、…

ホテルに一人

久々に出先から更新です。 品川プリンスホテルにいます。雀の声がします。 場違いです。あまりに場違いです。朝食が1700円なんて冗談じゃありません。積極的に冗談にしたいんですが、残念ながら事実です。 僕は何でこんなところにいるのでしょう。昨日は羽田…

「JAM:東京−ロンドン」展

真昼の日差しを避けるため、ビルの影に身を隠してゲリラ兵のように歩く。紫外線の狙撃は免れれたものの、28℃の気温にすっかりやられる。 来るべき夏に不安を覚える。できれば一年中秋がいい。初台のオペラシティに到着。 最終日近くの会場は混雑しており、そ…

伊達巻との遭遇

足にすりつき、膝に頭を乗せてくる。目の前で香箱を作り伊達巻と化す。発見、そして物色。ゴミ袋に首ったけ。五分ほど注視。 やがて飽きたのかぷいと歩き去る。 幻のような出来事。

関西旅行5:向こう側の続き

ファミレスのトイレにダッシュで顔を洗いに行ってから四日後。僕はまだ関西をぶらぶらしていた。 灘で四本目の使い捨てカメラを買い、今までの三本は現像に出した。返ってきた写真を見る。うわぁ。捨てよう。焼き捨てよう。でもその前に笑いは取ろう。「もし…

関西旅行4:大阪に迷う

そんなわけで住吉で二人と別れ、大阪へ。睡眠不足と疲労のため、店探索を放棄し、初心を手放して駅構内のマクドナルドにて朝食。悔しいことにブレックファーストメニューで和んでしまった。旅先であのマークを見るとほっとする、というのは本当かもしれない…

関西旅行3:向こう側

23時過ぎ、元町に着いた。映画「ヘドウィグ&アングリーインチ」のイベントがあると聞き、今夜の宿代わりに一人踊り明かそうという目論見だ。 会場に着いて誤算に気付く。足、痛いんですけど。重たい荷物を背負って一日中歩き回ったせいで僕の膝は故障してい…

関西旅行2:花を見る旅

一日一食は名物を食す 時々は贅沢もする 他は安くあげる(一人なので) 旅先ではこの三ヶ条を頭に入れて行動することにしている。 朝8時。空腹。 今日も血まなこで食べ物を探す。名物はどこだ、名物はどこだ。京都駅地下街でこの時間に開いているのはイノダ…

関西旅行1:東京からの逃亡

午後7時、家を出る。宿も決めず行き先も調べない。行き当たりばったりの卒業旅行が始まる。同行者は勿論いない。まともな友達は全員就職してしまったのだ。唯一の頼みは青春18きっぷ。23にもなった無職の男に青春も18もあるかい、と思う。しかし、金のない身…

大人の工場見学(工業製品としての麺類)

1.粉と水を機械で混ぜ生地を作る。外から触ることはできない。2.生地をローラーでプレスして平たく伸ばしながらベルトコンベアで流す。この時点では大きな板ガムのように見える。3.ベルトコンベアの途中にある切り刃の上を通ると板ガム状の麺は焼きそばの幅…

なくて七草

せりなずな ごぎょうはこべら ほとけのざ すずなすずしろ これぞ七草言わずと知れた春の七草の覚え方である。皆さんはフルセットの七草粥を食べたことがあるだろうか。祖母、曾祖母と同居していた方は経験があるかもしれないが、僕には一度もない。子供の頃…