言うこと聞かない悪い子は

mintfrisk2003-12-24

クリスマスイブですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
せっかくの聖夜なのでサンタクロース絡みの話をしましょう。

「いい子にしていないとサンタさんがプレゼントをくれませんよ」
子供の頃、こんなふうに叱られた方は多いでしょう。
「サンタさんがプレゼントをくれない」というのは子供心にかなり深刻なのですが。
かつてサンタクロースが聖ニコラスだった中世、事態はより深刻でした。
聖ニコラス祭の行われる12月6日の前夜、彼はおもちゃやお菓子を持って子供のもとを訪れます。
しかし、やってくるのは彼一人ではありません。トナカイ?いいえ。鞭打ち爺さんです。

  • 子供をさらう鞭打ちじいさん。籠に三人、右手に一人。左手に鉤つき鞭。

ニコラスが良い子にご褒美を与える一方、爺さんは罰を与えます。
良い子の靴下にはニコラスからリンゴやお菓子、悪い子には爺さんから小石や玉葱、ロバの糞。
さらに悪い子には鞭をくれたり拉致したり、やりたい放題です。
(追記:爺さんが懲罰により子供を教育する点やニコラスが祝福を与える点などなまはげとの類似点が多く観察されます)

鞭打ち爺さんは社会の近代化と商業化の進展に伴い姿を消してしまうわけですが
たまには顔を出してほしい気もします。
食べたかったトライフルを僕の目の前で買い占めていったカップルの枕元などに。
甘味すら不平等でした。メリークリスマス。