知られざる発音練習の世界(後編)

前回に続き発音練習。

・だぢづでど
「ジゼルの役をどうだと打診されたが、どうだもこうだも、時代が私を出せと地団駄踏んでいるのだ」
次の日、彼女のトゥシューズに山盛りの画鋲が。

・なにぬねの
七曲署のデカが、ななめになった名札をなめた」
ちょっとちょっとボス!何するんすか!?

・はひふへほ
「母の頬にほほえみを見て、ほっとした春夫に母は皮肉なほほえみを返した」
だ、だから部屋は急に開けるなっつってんだろババア!

・ばびぶべぼ
「念仏をぶつぶつ唱えながら、つぶぞろいのブロッコリーをぶつけた」
あまりにシュール。

「防備はどうだ爆発するぞ、ボブもビビアンもビバリーヒルズで僕の指令を待て。ぼ、ぼくは部品を防御する。ババーン!」
爆発オチ。次の画面はアフロで黒焦げ。

・ぱぴぷぺぽ
「お江戸八百八町で突拍子もない発表があり信憑性を疑われた」
なになに、「生類憐れみの令」とな。

・まみむめも
「魔ものが娘の目を盗み鴨の胸を焼いてもぐもぐ食べた。鴨好き娘は目にものいわせ魔ものをしとめるといい、身内ともめた」
魔ものなら鴨より娘をもぐもぐ食べろ。

・やゆよ わをん
「やいやいいわれ、いやいやお湯屋にいけば、いやはや、よもや湯が湯でないとは」
千と千尋の神隠しっぽい。

・らりるれろ
「ろれつ回らず、れろれろラリるおやじから離れり。酒くれろとろれつ回らぬ口でよれよれしているが、酒くれぬなり」
おやじは通りすがりの中年か実の父か。

「車で来ると車の中で寝るから歩きで来た猿」
猿社会にも自家用車は普及しています。

「かれんな彼女に失恋して未練たらたら。試練の日々を過ごせば心の鍛錬になるか」
一概には言えないなあ。

「もろもろの議論をろくろく理解もしない人ばかりで徒労に終わる」
徒労に終わるか。

参考資料:「絵で見て分かる声優トレーニングブック(松涛アクターズギムナジウム/王様出版)」